トカゲの尻尾が切れて再生する原理
トカゲは身の危険を感じると自分で尻尾を切っちゃうことは有名だと思います。
人間だと自分の体の一部を切ってしまう!ということは考えられませんよね。。
なぜ切るのかというと、敵が切れた尻尾に目がいって驚いている間に逃げるということだと思います。切れた尻尾はしばらく動き続けます。
まず、トカゲのしっぽはそもそも切れやすい構造をしています✂
そして切れると再生する種類が多いですが、再生しない種類もいます。
尻尾などの体の一部を切り離すことを自切(じせつ)といいます。
ちなみにフトアゴヒゲトカゲは自切をしません!!その機能は備わってないようです。
最近ペットとして人気があるヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)は自切します。(レオパはヤモリです)
では、
①切れる原理と②再生する原理に分けてみていきます。
①切れる原理
トカゲのしっぽは脱離節というゆるく繋がっている関節で出来ています。
筋肉や皮膚にもその切れ目がついています。
人間の腕や足は骨の周りに筋肉などがついていてしっかり繋がっていますが、
トカゲは違うんですね。(イモリは切れ目はないけれど、体の一部が切れても再生します)
そして、危険を感じると、脱離節の筋肉などが収縮して、切れてしまうという仕組みです。筋肉は自然と収縮するので、出血はそこまでしないです。また、脱離節以外の場所で切った場合、再生してこないようです。
トカゲはよし、尻尾を切ろうと思っているわけではなく、反射的に切っちゃうみたいですね。
また、トカゲは尻尾に栄養を貯めている種類が多く、メスなどは栄養状態が悪くなり、その年は卵を産むことが出来ないことがあります。
自切はトカゲにとって何もいいことがないので、しないのに越したことはありません。
身近な生き物では、ニホントカゲやニホンカナヘビが自切を行います。
どんな生き物か忘れた方はこちらをどうぞ◎
②再生する原理
トカゲの尻尾には再生芽という細胞があります。
その細胞の遺伝子に再生されることがプログラムされています。
尻尾の再生は何回でもします。
ちなみに再生した尻尾は骨がありません。だから完全に元通りというわけではないんですね。
再生するのにはとってもエネルギーが必要なので、これが原因で死んじゃうこともあるようです。
そして、尻尾が3本あるトカゲのニュース記事を見つけました。
もしペットのトカゲやヤモリなどが自切してしまったら、そっとしておいて、栄養価の高い食事を心がけてください。そして、周りにストレスがある要因などがあれば、取り除いてあげましょう。
以上です!
おやすみっ