フトアゴ王国

フトアゴヒゲトカゲの観察・考察、研究解説。少しでも参考になればうれしいです◎

超音波でコミュニケーションをとる動物

人間は言語、フトアゴヒゲトカゲは動作、体色などでコミュニケーションをとっています。また、最近の研究でシジュウカラ(鳥)は文法で意思疎通しているということも分かってきているようです。(例えば、チュン・チュン・チチチだと敵だ!!という意味であったり、チュン・チチチ・チュンだと餌だ!!という意味に変わったりします。)

動物にはさまざまなコミュニケーションの取り方がありますが、「超音波」を聞き取る動物はどのくらいいるのでしょうか?

 

・コウモリ

・イルカ

シロナガスクジラ

・ゾウ

・イヌ

・ネコ

・エビ

・トリ

・ネズミ

・蚊

・蛾

クサカゲロウ

・ホシササキリ

・ゴキブリ

 

などが挙げられます。猫や犬も使っているのは驚きました。

では、そもそも超音波とはなんでしょうか?

超音波の定義は「周波数が高くて耳に聞こえない音」です。人間が聞くことができる周波数は20Hz〜20000Hzくらいです。つまり20000Hz以上の音を超音波といいます。

音は振動ですが、人は音の振動を高い音から低い音の流れでキャッチするようになっています。すると高い音を感知する細胞は振動する回数が多くなり、早く破損してしまうため、歳をとると高い音ほど聞こえなくなってきます。

 

では、上にあげた動物で超音波を使う代表的なコウモリイルカについてみていきます。

 

・コウモリ

コウモリはどのように超音波を活用しているのでしょうか?

まず、コウモリは基本的には洞窟で生活しています。洞窟は暗くて真っ暗!!そこでコウモリは超音波を発して周辺から反射してきた超音波によって対象物の距離などをしることができます。また、ドップラー効果といって、例えば救急車が通り過ぎる時って、遠くで走っている時と横切る時って音程が違って聞こえますよね?動いている物体だと音の波の形が変わり、周波数が変わるわけです。コウモリは超音波を発した時に、対象物が動いているときは周波数が変わり、対象物の速度も知ることができます。対象物の大きさも反射してくる超音波の大きさによって感知しているそうです。

 

・イルカ

イルカには声帯がありません。声帯がないということは鳴かないということです。

その代わりに、イルカのおでこの部分に「メロン」という器官があり、メロンは超音波の進む方向を絞り込むような役目をしています。イルカのメロンと脳の間には噴気孔(鼻の穴)があり、ここで超音波を作ります。噴気孔で作られた超音波がメロンによって方向を定めてくれるという感じです。そして、反射してきた超音波を下あごの骨でキャッチしています。

 

 

人間には聞き取れない超音波を聞ける動物がこんなにいるのは驚きです。

あらゆる事象に対して人間が基準と思いがちですが、そんなことはないですね。

動物よって生き方が違っていておもしろいですね!

 

以上です!

おやすみっ