ケープペンギン(四国水族館)の生態と歴史
四国水族館の遊泳ゾーンにいるペンギンさん。
彼らはケープペンギンです!このまるまるとしたフォルムとかわいいお尻がたまらなくかわいいですね(>_<)
ちなみに、ペンギンはスペイン語でふとっちょという意味らしいです。
ケープペンギンさんは南アフリカのケープ州(ナミビア共和国、南アフリカ共和国)に生息しているペンギンです。アフリカンペンギンと呼ばれたり、騒々しくロバに似た鳴き声ということでジャッカスペンギンとも呼ばれています。
分類は、
鳥網・ペンギン目・ペンギン科・ケープペンギン属・ケープペンギン
です。
体長64〜68cm、体重3.0〜3.6kgほどです。
餌は、小魚(カタクチイワシなど)、イカ、タコ、甲殻類などです。
産卵期は2〜5月、11〜12月が多いです。約1ヶ月ちょっとで孵化して40日ほど親と生活します。ケープペンギンさんもクレイシ(雛だけの集団)をつくり、孵化70日〜100日ほどで巣立ちます。
ケープペンギンさんの最高寿命は27歳だそうです。そして、130mほど潜ることができます。(皇帝ペンギンは500mも、潜ることができます。)
そして、家でもペンギンは飼育できます。プールや温度設備をできればの話ですが、、。ペンギンは懐くかどうかですが、鳥なので基本懐くようです。人がいない地域に生息している野生のペンギンは人間に近寄ってくるそうです。そもそも人間を見たことがないので、どんな生き物か分かってないんですね。
ペンギンはニュージーランドで発生して、南極大陸を囲むように分布を広げていきました。ペンギンは約4680万年前に出現したとされています。その頃になんと北半球では「オオウミガラス」というペンギンに非常に似ている種類が現れています。残念ながら、オオウミガラスは1844年7月3日に絶滅しています。
絶滅の過程は、
1534年:フランスの探検家ジャック・カルティエによって1000羽以上殺される。これを機に、乱獲が続く。(理由:羽毛が役に立ち、卵が美味しい)
1830年:唯一アイスランド沖に残っていた繁殖地(人が入れないような崖)だったが、噴火の地震により沈んでしまった。残った50羽はエルディという岩礁に移った。
1844年:7月3日、エルディで確認されていたのはつがいと卵だったが、発見者に1羽は棒で殴り殺され、もう1匹は絞め殺された。卵は殻が割れていた。
オオウミガラスはペンギンとよく似て、人を警戒しない生き物だったようです。また、卵は年に一回1個だけ産むことも絶滅に繋がったのではないかと言われています。
どちらにしても生き物を大切にしない、人間は許せませんね。。
ケープペンギンも現在、絶滅危惧種に指定されています。残存個体数は5万年羽ほどです。
ケープペンギンは2000年にケープタウン沖でトレジャー号が沈没しました。ケープタウン沖はケープペンギンが生息している場所。。船から1300トンもの重油が流出し、ケープペンギンは油まみれになりました。油によって羽毛の役割である防水性や保温性がなくなったり、飲み込んでしまった油で死んでしまう個体もいました。その数は約1万羽です。しかし、ボランティアや獣医師の方により、約3万羽の命が助かったようです。
最後に四国水族館のフォトギャラリーです。
以上です!!